社会人になり、人の心が死んでいく理由がわかった

学校の先生に挨拶したとき

バイト先の人に挨拶したとき

コンビニや居酒屋の店員に接したとき

酷く無愛想な人というのは、結構いる。

こちらが笑顔で挨拶してもニコリともせず、下手したら無視してくる人。
一言目から刺がある人。


どうしてだろうとずっと思っていた。
初対面だから私のことが嫌いという理由でもない。
どんな人生を送ったらこんなことになるの?


社会人になって、仕事をして、そういう人にもっと会うようになった。
恐ろしいのが、同じ社員にもいることだ。

入社当時は「性格がやばい人なんだな」と思っていたが、現在私はある不安を抱えている。

「この会社でずっと仕事をしていけば、自分もこうなるかもしれない」という不安だ。

仕事をして心がすり減り、接する人は冷たく誰も自分を認めてくれない。あたたかい言葉をかけてもくれない。誰かのためを思って仕事をしても、数字にはならない。

そんな日々を重ねたら、愛想笑いすらする気力がなくなることが容易に想像できてしまうのだ。

自分には既にその兆候が見られる。

必死に目の前の仕事をこなしているなかで職場の人間に冷たい態度をとられると、表情筋がまったく動かなくなるのだ。

冷たくしてくる人に笑顔を振りまく気力はとても出ない。
「新入社員は明るく元気であるべき」とわかっているのに、「もうどう思われたっていいや」とすべてを諦めてしまう瞬間がある。

その気持ちのときに優しい人に会っても、すぐにスイッチは入らず苦笑いになる。


これが積み重なることで、「心の死んだ人間」が完成するのではないか。
なんなら明日にでも私の心は死ぬのではないか。


優しくありたい。
人に親切にしたい。

今持っている人を思いやる気持ちを失いたくない。


こう思う気持ちすら、いつかなくなってしまうのだろうか。



この記事を残すことで、私の心が死んでいくことの抑止力に少しでもなればと思う。